食の感動を知財化できるか
開催されたシンポジウムのご報告です。
シンポジウムが始まると順次パネリストの方が登壇され、テンポよく充実した報告をされたのち、意見の飛び交うディスカッションへ移り、随時グラフィックレコーディングで内容を総括しながら進められ、あっという間のシンポジウムでした。
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🍚続いて共有される知財について、食文化を追求するためにさらにデータベースを重要視し、食文化有識者インタヴュー動画、視覚的なキーワードクラウドを導入して、膨大な情報の中でも知覚情報の必要性を、知財化されうる内容を用いて説明されました。
💻さらにものやことからの価値として、ブロックチェーンで管理する手法やご管理体制の分散型のメリットを事例を用いて紹介され、実用的で実践可能かつ新しい手法のご提示をいただきました。
🔪さいごに料理人側からの視点を用いて、情報共有や社会貢献を目指すため食の体験をアーカイブするという必要性、特にデータベースとして知覚を残す試み、これらをコロナ渦の実体験を通してより強く実感されたうえで、新しい価値づくりに努められている実績をお話頂きました。
ディスカッションでは、上記の知財についての説明、食を可視化する、新しい取り組み、店側からの提供取り組みを網羅し、掘り下げて話される濃厚な時間が過ごされました。
法権が話されたゾーンでは、知財として活用できるかどうかが権利になる、そもそも権利である必要はないのかもしれないことや、みんなが活用できる形を考えるなど、独占ではなく自身の経験や料理が残らないことへの対処、残せる権利について話され、希少価値となる記録として価値を残すことの重要性が語り合われました。
また、料理人と店を出するなどするときに価値になる履歴書これがマネタイズにつながるかや、ブロックチェーンにおいて信頼関係のもとで誠実に価値づけされることの必要性が顕在化し、権利や知財を具現化する試みが一歩ずつ進んでいることを実感した瞬間でした。
以上、知財と食の感動をどのように組合すことができるかを、ノウハウと、新しい形を使いながら、信頼や信用というものを大切にし、実現するまでに実験的に運用したり、情報交換会の枠組みを広くしたり様々なアイデアや構想が共有されたシンポジウムでした。