2021年度活動特集 オンラインシンポジウム「世界から琵琶湖へ、琵琶湖から世界へ:淡水魚をめぐる食文化およびビジネスの発展と創造」(3/2)のご報告 | 立命館大学食総合研究センター
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2021年度活動特集 オンラインシンポジウム「世界から琵琶湖へ、琵琶湖から世界へ:淡水魚をめぐる食文化およびビジネスの発展と創造」(3/2)のご報告

§ 食総合研究センター・食マネジメント学会共催オンラインシンポジウム(3/2)のご報告 §

立命館大学食総合研究センターと食マネジメント学会は、3月2日にオンラインで上記のシンポジウムを開催いたしました。
食マネジメント学部の学部長である天野耕二氏が開会の挨拶を行い、シンポジウムが始まりました。

趣旨説明のあと、まずは滋賀県農政水産部水産課  主席参事山田源太氏の講演「琵琶湖漁業の現状と取組」が行われました。
滋賀の漁業は6割が高齢者で全国的にも高い割合だそうです。データの解説をされつつ、なぜこうなったのか、これからどうしていくかをデータを基にして説明していただきました。
湖魚の流通で起きていることをお話しいただき、獲れる量が少なくても儲かる漁業に変換していくために取り組んでおられることをお話しくださいました。獲る幸せだけでなく、それで十分な収入を確保できる幸せを感じてもらえることを目指して、県としても取り組んでいるとお話しくださいました。
引き続き、守山市玉津小津漁業協同組合  組合長田中善秋氏の講演「赤野井湾の再生にむかって―玉津小津漁協の試み」が行われました。
赤野井湾の再生のため、喫緊の課題として水辺の外来植物対策、そして湖底ゴミの対策があるとのことでした。侵略的外来水生植物であるオオバナミズキンバイは、繁殖力が非常に旺盛で、分散能力も高く、船舶の航行障害や漁具への絡み付きといった被害が発生していることに加え、水質や水産資源への悪影響、湖畔の植生への影響などが心配されています。オオババミズキンバイ除去プロジェクトでは自治会、ボランティア、企業の皆さんと連携して取り組みを進めているので、今後も引き続き展開していきたいとお話しくださいました。
次は、フィッシャーアーキテクト代表、志賀町漁業協同組合   組合員駒井健也氏の講演「琵琶湖の漁業に新規参入するということ」が行われました。
駒井氏は建築分野から漁師の道へ方向転換されました。漁師になればどこで生きるのか選べますし、琵琶湖の魅力を伝えていけると考えられたからです。実際、漁師となった過程やなってからのリアルな年収、かかる費用も具体的な数字で示してくださいました。また漁師は魚を獲ればいいだけではなく、魚が住める環境を整えてあげることが大事だと話してくださいました。琵琶湖の魚を食べていくにつれ、様々な驚きがありみんなにも伝えたいということでネット販売やワークショップ等で活動を広げておられます。
午前中最後は、立命館大学食マネジメント学部  教授の吉積巳貴氏、阿良田麻里子氏の講演「アジアと世界の淡水魚食文化」が行われました。
湖魚は外食で出されてはいるけれど、日常の総菜として手に入りにくいもので、あまり流通していないそうです。また、世界における漁獲量の話の中で、魚の摂取量が減っていることを話されました。そんな中でインドネシアでは、一人当たりの支出額において淡水魚に40%支出しているそうで、淡水魚が愛されて好まれているとのことでした。スパイスやハーブを使った料理が多いとのことでした。
お昼休憩の間、立命館大学食マネジメント学部・研究科の学生、映像学部の学生による研究発表・滋賀の食ビジネス応援動画が上映されました。
研究発表では今回ご講演くださった方々の紹介も含まれ、さらに知識が広がりました。応援動画ではBGMも工夫され、湖魚、酒造について興味を持てる内容でした。
午後からはファシリテーターを立命館大学食マネジメント学部   教授高田剛司氏が務め、パネルディスカッションが行われました。
パネリストは、京都美濃吉   常務取締役佐竹洋治氏BIWAKO   DAUGHTERS中川知美氏湖魚研究家、小松亭タマサート小松聖児氏フォトジャーナリスト森枝卓士氏です。
佐竹氏は、自身のお店で川魚料理を提供されています。日本酒と川魚は相性抜群だそうです。また、ゼロフード懐石の取り組みについてお話しくださいました。
中川氏は、漁師の家に生まれ、おいしい琵琶湖の魚を若い人にも伝えたいという気持ちからお店を始められたそうです。伝統食を形を変えてバーガーにしたりして販売されています。
小松氏は、琵琶湖の魚でラオス料理を作る活動をされています。ラオスは魚好きの人が多く料理にはハーブをよく使うが琵琶湖の魚と相性がいいので広げていきたいそうです。
森枝氏は、東南アジアの川魚と米の関係についてお話しくださいました。また、調味料として鮒寿司の飯(いい)を使っているお店のことを紹介してくださいました。
その後、お互いに質問や感想を交流し、今後の展望についてディスカッションが行われました。
最後は、立命館大学食総合研究センター  センター長南直人氏から閉会の挨拶があり、シンポジウムが閉会されました。
年度末のお忙しい中にもかかわらず、多くの方々にご参加いただき心よりお礼申し上げます。
ご参加くださいました皆様、長時間のご視聴誠にありがとうございました。
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