活動特集
2021年度活動特集 食総合研究センター・食マネジメント学会共催オンラインシンポジウム(6/18)のご報告
§ 食総合研究センター・食マネジメント学会共催オンラインシンポジウム(6/18)のご報告 §
立命館大学食総合研究センターと食マネジメント学会は、6月18日にオンラインで上記のシンポジウムを開催いたしました。
食総合研究センター長の南直人氏が司会を務め、食マネジメント学部の学部長である天野耕二氏が開会の挨拶を行いました。
まずは日本学術振興会特別研究員の上田遥氏の講演「中央卸売市場とその公共性―新型コロナウイルス対応力とその規定要因-」が行われました。
フードシステムの説明、卸売市場の歴史のお話から始まりました。コロナ禍の中で商品を安定的に供給できたのはなぜかを具体例を挙げて説明してくださいました。
今後、卸売市場においてデジタル活用はどのように展開していくかの課題についても話されました。
続きまして、錦市場商店街振興組合事務長の清水彰氏の講演「コロナ禍における錦市場の取組み」が行われました。
写真を見てもわかるのですが、コロナ前は大勢の人で歩くのも大変そうです。マナーの問題もあり、
インバウンドへの対応もなされていました。
コロナ禍となった現在は人通りも少なく寂しい様子ですが「こんなときこそ錦は頑張る」精神でいろんな試みをされています。
お買い物代行、バーチャル商店街などの取組みにより、錦市場の魅力を発信している様子を紹介してくださいました。
続きまして、株式会社どこ・いこ代表取締役の西村康浩氏の講演「コロナが変えた飲食業界、悪いことばかりじゃない!」
が行われました。老舗料亭がネットでクラウドファンディングを行ったり通販をしたりする取組みを紹介をしてくださいました。
意外性もあるのですが前からの顧客の評判も良く、コロナ前の忙しい時にはできなかった、こういった新しい取組みが受け入れられているそうです。
また株式会社どこ・いこ様が取り扱い販売するヴァンドーム・クラシックにも注目が集まります。
続きまして、滋賀県農政水産部 農業経営課 地域農業戦略室 室長補佐(兼)普及革新係長の湯浅和宏氏の講演
「滋賀県におけるコロナ禍の下での『気づき』と今後の取組」が行われました。
コロナ禍の今だからこそ、県民が当事者意識を持つことが大切ということで、3つの「気づき」についてお話しくださいました。
また、昨年度の県の事業「今だから地産地消 宅配料100円キャンペーン」が好評だったのですが、事業者と消費者の立場からの意見を
紹介してくださいました。その他の事業も含め、今後の県の取組みの課題と期待についてお話しくださいました。
ここで食マネジメント学部生の石川倭士さんからの研究報告がありました。コロナ禍における医療機関への無償弁当提供の取組みをした
ことについての報告です。お弁当を食べた医療従事者の方々にアンケートを書いてもらい、いくつかの観点から
分析した結果を食の価値の多様化を示しながら話してくださいました。
最後にパネルディスカッションが行われました。食マネジメント学部教授の高田剛司氏が各講演についてのコメントをまとめて
出てきた質問に各講演者が回答するという形で進みました。その後、食マネジメント学会所属の学生たちから質問や感想を話してもらい
交流が行われました。
平日の昼間というお忙しい時間帯にもかかわらず、多くの方々にご参加いただき心よりお礼申し上げます。
ご参加くださいました皆様、長時間のご視聴ありがとうございました。
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