第4回立命館大学嗜好品研究会のご報告 | 立命館大学食総合研究センター
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第4回立命館大学嗜好品研究会のご報告

§  第4回立命館大学嗜好品研究会(2019.7.13)のご報告 §

7月13日(土)、立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、第4回立命館大学嗜好品研究会

「『甘味』から嗜好品とは何かを考える―フランスとイタリアの事例―」を開催いたしました。

20190713第4回嗜好品研究会中島先生2    20190713第4回嗜好品研究会中島先生3    20190713第4回嗜好品研究会ジャンドゥイオット

「イタリア・ピエモンテ州の『チョコレート』-ジャンドゥイオットとヌテッラ―」と題してご講演いただきました

中島梓氏です。

ジャンドゥイオット誕生の歴史をヨーロッパの歴史の流れと関連づけてご説明いただき、文化の中でうまれたことが

よくわかりました。カカオと砂糖の入手が困難になったときにカカオの代用品としてヘーゼルナッツを使用して誕生したそうです。

またそれにパーム油を混ぜ合わせ、パンに塗れるよりクリーミーなチョコレート(塗れるジャンドゥイオット!)を瓶詰したものが

ヌテッラだったということです。

ご講演に対する質問や意見も「インドネシア人もヌテッラが大好きなんです。」や「ヌテッラはドイツでも人気だとドイツに

行って感じました。ドイツ人はイタリアのものが好きなようで。」「ワインやチーズはイタリアのものが人気なのになぜ

チョコレートは浸透しないのでしょう。」などと大変活発に飛び交いました。

右端の写真がジャンドゥイオットです。ヘーゼルナッツの味がしっかりしていました。

20190713第4回嗜好品研究会八木先生1    20190713第4回嗜好品研究会八木先生4

「フランス料理における甘味-塩味と甘味はいつ分離したか―」と題してご講演いただきました八木尚子氏です。

日本料理と比較して、フランスでは料理に砂糖を使わないからデザートが発達した…といわれているそうで、

フランス料理には甘味が存在しなかったのかという点とフランスでは食事において甘味のパートはどのようにとらえられていたのか

という点についてお話しくださいました。

ヨーロッパにおける砂糖の使用の変化を社会的・経済的背景からとらえ、時代の流れの中でのフランス料理の特徴

(甘味への嗜好が弱かったなど)をお話しくださいました。

19世紀までは一般的に宴会のメニューにはデザートの記載がなく、フランス式サービス(基本は3回のサービス)の2回目のサービスに含まれる

アントルメの中に砂糖をふった揚げ物や甘いタルトなどが出されており、20世紀に入って甘味がコースの最後(=デザート)にまとまったそうです。

お二人のご講演後には、フリーディスカッションが行われました。

多くの意見や質問が出され、もっと議論を深めたいと思える有意義な時間だったのですが、時間が足りずに閉会の時間となりました。

 

お忙しい中、ご参加いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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